インテリアコーディネーターとは
インテリアコーディネーター資格を認定している公益社団法人インテリア産業協会によると、
“インテリアコーディネーターは、住まい手にとって快適な住空間を作るために適切な提言・助言を行う当協会が資格認定する専門職です。インテリア(内装、家具、ファブリックス、照明器具、住宅設備等)に関する幅広い商品知識を持ち、住宅・インテリアメーカー、工務店、販売店やフリーな立場で、インテリア計画や商品選択のアドバイスなどを行います。”
とのことで、インテリアのスペシャリストとして幅広い知識が要求されます。
インテリアコーディネーター資格試験とは
インテリアコーディネーター資格試験は、年に1度行われます。
試験の概要をまとめると、次のようになります。
試験時期 | 1次試験:9月中旬〜 10月中旬 2次試験:12月初旬 |
受験資格 | 1次試験:誰でも受験可能 2次試験:1次試験合格者 |
試験内容 | 1次試験:インテリアに関する知識全般 2次試験:論文・プレゼンテーション試験(図面) |
試験形式 | 1次試験:CBT試験(2023年度より) 2次試験:論文・プレゼンテーション試験 |
受験料 | 14,850円(1次+2次試験) |
インテリアコーディネーター資格試験には受験資格は必要なく、誰でも受験することができます。そのため、実際の受験会場でも男女・年齢共に幅広い受験者がいます。
インテリアコーディネーター資格試験の合格率は
それでは、インテリアコーディネーター資格試験の難易度や合格率はどのようになっているのでしょうか。
インテリア産業協会発表の過去5年間の合格率は、
年 | 1次試験 | 2次試験 | 1次+2次 |
---|---|---|---|
2018年度 | 32.4% | 59.0% | 23.8% |
2019年度 | 34.7% | 57.6% | 25.1% |
2020年度 | 34.1% | 58.0% | 24.1% |
2021年度 | 32.8% | 59.1% | 23.5% |
2022年度 | 34.2% | 57.8% | 24.5% |
となっており、2次試験の合格率より1次試験の合格率が低くなっています。
最近では、1次と2次合わせた合格率が22〜25%程度で推移しています。
インテリアコーディネーター資格試験の難易度は
合格率の点から見ても、インテリアコーディネーター資格試験は1次試験の難易度が高く、出題される範囲が広いのが特徴です。
また、見事1次試験に合格すれば、2次試験を受験することができますが、2次試験の論文・プレゼンテーション(図面)も時間配分が難しく、難易度は高めです。
インテリアコーディネーター資格試験の勉強法
勉強開始時期
私がインテリアコーディネーター資格を取得したときの勉強法をご紹介します。
私は2015年度のインテリアコーディネーター資格試験を受験し、資格を取得しました。
受験しようと思ったのが、その年の4月頃。勉強を開始したのもその時期でした。
はじめにやったこと
まず取り掛かったのは、試験の概要についての情報収集。それによってどういった試験なのか、どういった内容の問題が出るのかを把握できます。
勉強開始
私は当時家具店に勤務しており、インテリアや家具に触れる機会は多くありました。
勤務中にも商品の仕様やカタログなどから学べることも多く、受験環境としては恵まれていたと思います。
勉強方法
実際の勉強方法としては、お昼休みや空いた時間にスマホでインテリアコーディネーターの勉強サイトを見る、というものでした。
ただ見て覚えるだけではなく、分からない用語や内容をコピペしてメモにまとめていました。(当時はEVERNOTEにまとめてました。)
7月頃になってからkindle本を1冊だけ購入し、読み始めました。その後、過去問題集を1冊購入しましたが、しばらく手をつけずに放置です。(笑)
結局、過去問は試験の1〜2週間前くらいから3年分ほどやっておしまいでした。というのも、勉強サイトで似たような問題なども読んだりしてたので大丈夫だと感じていたからです。
今思えば、対策本なども用意して勉強すれば、より効率的だったかもしれませんね。
1日の勉強時間は
4月頃から勉強をはじめて、毎日ガッツリと勉強していたわけではありませんでした。というか、家での勉強に限っていえば7月頃までほとんどしていませんでした。
お昼休みや空き時間に10〜30分程度やる程度で、調子が良ければ家でも30分くらいやるような感じで、もちろん全く勉強しない日もありました。
試験直前の1週間くらいは、過去問をやったり、まとめたメモを見返したりと1〜2時間ほどやったかな、というくらいです。
2次試験対策
ここまで書いてきたのは1次試験対策としてやったものです。
当時は、1次試験の合格発表が11月上旬頃で、2次試験が12月上旬というスケジュールだったと思います。
私は1次試験の合格が確定してから2次試験の勉強を始めましたが、結構ギリギリでした。
1次試験結果が出て、すぐ2次試験の過去問をやってみたのですが、完成させるまでに5時間かかってしまったのです。
2次試験の試験時間は180分、3時間です。これでは全く時間が足りないことになります。
そこで、一番時間がかかった部分(私の場合はパースや立面図などの図面でした)の数をこなすことにしました。
2次試験のコツ
コツは、なるべく早く完成形に近づけること。
細かい部分は後から描いていくようにして、プレゼンテーション図面としての完成を優先させることです。
たとえ時間内に間に合わなくても、半分しか描いてないものよりは、足りない部分があっても全体が描いてあるものの方が良いからですね。
もう一つは、致命的な間違いをしないこと。
問題文の条件などはしっかり読み込みましょう。
修正に時間がかかり過ぎるようなミスや勘違いがあると詰んでしまいますので、これはかなり重要なことです。
まとめ
2023年度のインテリアコーディネーター資格試験スケジュールをみると、1次試験結果の発表時期が11月下旬、2次試験が12月4日となっており、準備期間がほとんどありません。
1度での合格を目指すのならば、大変ですが、1次試験対策と同時に2次試験の対策も行なっていく必要があります。
2次試験対策は経験上、ある程度コツをつかんでしまえば、身体が覚えるという点もありますので、早めに対策しておいた方が良いですね。
インテリアコーディネーター資格をどう活かすか
晴れてインテリアコーディネーター資格試験に合格し、インテリアコーディネーター登録証を手にした後のことをお話しします。
この資格はただ持っているだけでは何も変わりません。
というのも、インテリアコーディネーター資格を持っているだけで何かが可能になるという類の資格ではないからです。
重要なことですが、自分をアピールすることで仕事が増えたり、新たな環境へ移れたり、お客様からの信頼も増える、そういう資格がインテリアコーディネーターだということを覚えていて欲しいです。
皆さんもインテリアコーディネーター資格を取得し、どんどんアピールし、活躍の場を広げて行ってくださいね。
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