自分のペースで仕事の時間や量を調整したり、場所を問わずに働くことができるのがフリーランスの魅力です。
インテリアコーディネーターとしてフリーランスで独立した場合、もしくは副業としてインテリアコーディネート業務を行う場合、どういった点に注意しなければいけないのでしょうか。
フリーランスや副業として働く際の注意点、フリーランスのメリット・デメリット、仕事を獲得するコツを紹介していきます。
【フリーランス】インテリアコーディネーターの仕事内容
フリーランスになると、基本的に全ての業務を自身で行わなければなりません。
仕事を獲得するための営業やPR活動、事務処理や経理などの作業も自分でする必要があります。
そのため、やるべき業務が増えて忙しく感じるようになるでしょう。
インテリアコーディネーターの業務とは?
インテリアコーディネーターの業務自体は、基本的に会社員もフリーランスも同じ内容です。
例えば、
・家具やインテリアの提案
・ハウスメーカーや工務店などでデザインの提案
・家電、設備、照明、エクステリアなどの提案
・チラシや広告用のパースなどの作成
これ以外にも様々な業務があり、家具やカーテンの設置、外壁塗装のためのカラーシミュレーション画像作成、建材の納入、引っ越しや模様替えの手伝いなども経験したことがありますよ。
インテリアコーディネーターの業務範囲は広いため、様々な仕事を行うチャンスがあるでしょう。
将来的には?
フリーランスとして個人で業務を行うようになると、これまであまり経験のない分野の仕事に関わったり、同時に複数の案件をこなすなど、多くの経験を積むことができるようになります。
実績を積むことで、インテリアコーディネーターとして高く評価されるようになれば、雑誌や講演会などの仕事もくるかもしれませんね。
フリーランスで働くメリット
自分のペースで仕事ができる
家事の合間に作業したり、ライフスタイルに合わせてスケジュールを調整したりと、家庭やプライベートと両立できる点が魅力です。
将来的に、ライフステージが変化しても、柔軟に働き続けられるのもメリットと言えるでしょう。
ただし、納期はしっかり守り、顧客のニーズにしっかりと応える仕事をすることが大切です。
完全歩合でやった分だけ稼げる
フリーランスの場合、やった分だけ稼ぐことができます。
人気が出て知名度が上がると、案件の単価も上げることができ、多くの収入を得ることができるようになります。
大規模なプロジェクトに関わったりできるようになれば、1つの案件で高額な報酬を得ることもあるかもしれませんね。
得意分野をメインにすることができる
フリーランスになったからには、仕事は自分で探さなければなりません。
つまり、自分の得意な案件に絞って受注することも可能なのです。
自分の個性を活かした質の高い仕事ができる環境を得ることも可能です。
フリーランスのデメリットも?
フリーランスにはデメリットとなる点もあるので理解しておきましょう。
経費がかかる
独立して仕事を行うには様々な経費がかかります。
会社勤めの時に使っていたパソコンやCADソフトなども個人で働くようになると新たに購入したりしなければなりません。
特に、会社員時代に高機能で高額なソフトなどを使用していた場合、代替を探すなど工夫も必要です。
インテリアコーディネーターとして働くための道具をすべて自分で揃える必要があるため、どういったものを選ぶか調べたり、新たに操作方法を学んだりする必要もあるでしょう。
そのため、フリーランスで仕事を行うためには、道具の購入やサブスクリプションの費用などの経費がかかるようになります。
安定して稼げるようになるまで時間がかかる
フリーランスとして独立したばかりの頃は、安定した収入を得るようになるまで時間がかかるでしょう。
独立すれば、もちろん仕事は自分で営業して取ってこなければなりません。
コンスタントに受注できなければ、当然収入も減ってしまいます。
できるだけ多くの収入源を持てるようにした方が良いですね。
経理や事務作業も自分で行う必要がある
安定して収入を得られるようになっても、多くの場合、資金管理や事務作業などを自分で行う必要があります。
この事務作業などの業務に時間を取られて、インテリアコーディネーターの業務に集中できないこともあるでしょう。
やよいの青色申告オンライン 、マネーフォワード 、freee会計 などの会計ソフトを利用するなど、効率的に業務を行えるようにしましょう。
【副業】インテリアコーディネーターの仕事内容
副業の場合もインテリアコーディネーターとしての基本的な業務内容は変わりません。
ただし、時間的な制約などもあるため、大規模な案件などへの参加は難しいかもしれません。
おすすめの副業は?
副業としてインテリアコーディネーターの仕事を受注しやすいのは、
・オンラインでのインテリアコーディネート
・インテリアパース作成
・間取り図や図面の作成や修正
・インテリアに関する記事の執筆
といった案件です。
オンラインで仕事を見つける際に役立つのが、クラウドソーシングサイトを利用することです。
代表的なものだと、クラウドワークス 、
ランサーズ などが案件の数も多く利用しやすいでしょう。
また、ココナラ では自分の得意なスキルを販売することができるため、インテリアコーディネーターのスキルをパッケージ化して販売することにより収益を得られます。
インテリアコーディネーターが副業を行うメリット
収入が増える
本業のほかに副業を行うことで、当然収入が増えるため、増えた分を投資に回したり、自身のスキルアップや知識習得のために使うことができるようになります。
特に、将来的に独立や起業を考えている場合には、スキルや知識のためにお金をかけられるという点は大きなメリットとなります。
インテリアコーディネーターとしての経験を積むことができる
副業を行うことで、本業以外での経験を積むことができる点もメリットと言えるでしょう。
様々な経験を積むことで、インテリアコーディネーターとしてレベルアップすることができます。
そうすることで、依頼が増えたり、単価を上げたりすることが可能となります。
独立する際の足掛かりになる
将来的に独立を考えているのであれば、副業で得た経験や人脈も役に立つでしょう。
独立する際の資金、仕事を得るための人脈や仕組み、スキルアップ、副業を行うことで得られるものは独立する際に重要な要素となります。
特に、仕事を得るための仕組みに関しては、一から始めるよりも、副業の時から作り上げておいた方が良いスタートをきることができるので、この点を考えて副業を行うと良いでしょう。
副業を行う際のデメリット
一方、副業を行うことによるデメリットも考えておきましょう。
プライベートの時間が少なくなる
副業を始めるということは、自分の時間が減ることです。
本業のほかに仕事を持てば、今まで休暇や余暇に充てていた時間を使って行わなければいけなくなります。
収入アップは魅力的ですが、心身共に削るような無理なスケジュールを組むことはやめましょう。
長続きしないうえに、大切な人付き合いも疎かになるなどのリスクもあります。
忘れてはいけないのが、一番は本業であるということです。
土日や平日でも1~2時間程度など、影響のない範囲で行うと良いでしょう。
身体の負担が増える
副業を始めると、本業のほかにも仕事の時間ができるため、過重労働となり体調を崩すなんてことも。
体調不良により本業を休む、さらには副業での納期を守れないなど、信用を失うことにならないよう体調管理はしっかりと行いましょう。
本業とのバランスをうまくとり、無理なく始めた方が良いですね。
仕事を得るためのコツ
フリーランスや副業で仕事を得るためのコツをいくつかご紹介します。
資格を取得する
インテリアコーディネーターの仕事を行うために必須の資格はありませんが、資格によりスキルや知識の高さを認めてもらえる場合もあります。
インテリアコーディネーターの仕事に役立つ資格
・インテリアコーディネーター
・建築士
・整理収納アドバイザー
・福祉住環境コーディネーター
・ライティングコーディネーター
・照明コンサルタント
・窓装飾プランナー
・キッチンスペシャリスト
・カラーコーディネーター
・色彩検定
資格取得を目指すのであれば、独学で行うよりも講座やスクールを利用した方が、時短になります。
私はインテリアコーディネーター資格は独学で取得したのですが、講座やスクールを利用した方が早かったかなと感じています。
経験や実績を積む
インテリアコーディネーターとして仕事を得るためには、これまでの経験や実績をアピールすることが大切です。
資格取得が必須ではないインテリアコーディネーターの業界において、実績が重要なのは言うまでもないでしょう。
そのためにも、様々な案件を経験したり、大規模なプロジェクトへの参加などアピールできる実績を作っておくことが仕事を得る近道です。
人脈を作る
知り合いからの紹介で仕事をもらえることが多いのがこの業界の特徴でもあります。
地道に人脈を作っておくと、仕事を紹介してもらえたり、思わぬ情報をもらえたりと役に立つことでしょう。
SNSなどネットを通じた人脈からも仕事をもらえることがあるので、意識した人脈作りが大切です。
SNSなどを利用したアピール
仕事を得るには、自分が活動していることを多くの人に知ってもらうことが大切です。
SNSやサイトに自分のスキル・強み・実績などを記載し、しっかりとアピールしましょう。
結果として、インテリアに関する悩みを持った方やインテリア関連企業などの目に留まれば、そこから依頼が来る可能性があります。
求人サイトなどもチェック
求人サイト、転職サイトなどにも業務委託でのインテリアコーディネーターの募集が掲載されていることがあるため、こまめにチェックしておくと良いでしょう。
また、「クラウドワークス 」や「
ランサーズ」などのクラウドソーシングサイトにもインテリアコーディネーターの求人が載っていることがあるため、登録は必須です。
定期的にチェックすることで思わぬ案件などに出会えることも。
まとめ|フリーランスとしてやっていくには、まず経験を!
未経験者や経験が浅い方は、フリーランスとして活動するのは少し待った方が良いでしょう。
✔️ 設計・デザイン事務所や住宅メーカー、リフォーム専門会社などに就職・転職し、インテリアコーディネーターの経験を十分に積んでから独立
もしくは、
✔️ 副業としてある程度の収入を稼げるようになってから満を持して独立
し、フリーランスとして働いた方が良いです。
経験を積む段階では、1つの会社だけでなく複数の会社を経験することで、知識やスキルの幅が広がり、フリーランスになった時に対応できる範囲が広くなります。
地道な準備が将来の成功へと導いてくれます。
コメント